抑うつ気分にこだわりすぎると、うつ病を見逃すおそれがあります。
「子供のうつ」は軽症例がたくさん、子供本人は症状をうまく言葉で表現している事が難しいのですが、諸症状をひとつひとつ丁寧に確認していくと、診断はそう難しくありません。
国際疾病分類では、これらの症状のうち四つ以上あれば「うつ病」と診断します。
しかし、子供は大人と比べて、抑うつ気分を訴える事が少ない事に注意している必要があると考えます。うつ病特有の骨格と、身体と精神の一定の症状が、一定期間持続している事が、うつ病診断のポイントです。
うつ病と診断している為には、これらの症状が、同時に、大半一日中、二週間以上持続している必要があります。
軽症であっても数点のまとまった症状がしぶとく持続している強さを所有しているのです。うつ病は、一定の強さを持っています。