FX為替市場でかなりの影響力をもつ投機筋(短期間で多額の為替取引を行って利益獲得をめざす投資家)は、経済指標の結果を受けていっせいに通貨を売買することがあるので、発表時には相場が急変することも少なくありません。
経済指標は1つの国だけでも数十個ありますが、どの経済指標が市場で注目されるかはその時々の経済環境によって変わります。
世界同時不況に陥っている現在、世界の注目の的は、米国の「雇用統計」や製造業の景況感(企業が感じる景気の良し悪し)を示す「ISM製造業景況感指数」などです。
世界経済をリードする米国の本格的な景気回復と消費拡大こそが、世界同時不況から脱却するために不可欠であり、世界中が待ち望んでいることだからです。