子犬の検診で獣医師が行うこと

子犬の検診で獣医師がまず最初に行うのは、子犬(成犬)の頭から尻尾の先までをじっくり観察することです。

そのとき、目や、耳と口の内部も調べます。肋骨や腹部を触診して腫瘍や異常の有無を調べ、皮膚(特に腹部や尾の付け根付近の皮膚)を触って、発疹やノミにかまれたあとがないかを確認します。

雌の子犬では外陰部を、雄の子犬では包皮、陰茎、睾丸を調べます。

それから体重および体温を測定し、聴診器を用いて心臓と肺の音を聴きます。

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犬の飼い主を心配させる眼のこと

犬の飼い主を心配させるものとして、目の内側の隅にときどき現れ、眼球を一部覆ってしまうピンク色の膜があります。この膜は第3眼瞼または瞬膜と呼ばれるもので、人間以外のすべての哺乳類に見られます。

第3眼瞼は犬が目を後方に引っ込める(目を眼瞼のなかに引き込む)ときに自動的に現れます。この膜は目を保護し、洗浄する役目をもち、目が突出して顔が平べったい犬(短頭種)、たとえば、パグ、ペキニーズ、ボストン・テリア、イングリッシュ・ブルドッグ、ラサ・アプソなどで特に目立つ特徴です。

短頭種の犬の目は眼寓深くにおさまっていないので、損傷を受けやすくなります。また、ある種の犬ではチェリーアイと呼ばれる状態をよく見かけます。これは第3眼瞼の腺が肥大し、目の隅に赤いサクランボがついているように見える状態です。

グレイハウンド、アフガン・ハウンド、ボルゾイ、アイリッシュ・ウルフハウンド、サルーキ、スコティッシュ・ディアハウンドなどの視覚で獲物を見つけだす猟犬は、獲物をにおいではなく目で追います。

彼らは視覚、特に動きを察知する能力を高度に発達させるために選択的に交配された犬です。

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